2025年12月19日




毎日のメイク時間を短縮し、すっぴんにも自信を持てる――。眉やアイライン、リップなどのアートメイクは、忙しい現代女性にとって心強い施術です。近年では美容医療のひとつとして、アートメイクを検討される方も増え、身近な存在になってきました。
一方で、「思っていた仕上がりと違った」「こんなはずではなかった」と感じ、後悔される方がいらっしゃるのも事実です。
アートメイクは、皮膚に直接針を用いて色素を入れる医療行為であり、美しく安全に仕上げるためには、正しい知識と慎重な判断が欠かせません。
相模大野駅前 まよなかファミリークリニックでは、医師の管理のもと、昼間の時間帯に安全で丁寧なアートメイク施術を行っております。
本コラムでは、アートメイクの失敗が起こる理由と、後悔しないために知っておきたいポイントについて、医療の立場から、できるだけわかりやすく解説します。
これからアートメイクを検討されている方はもちろん、過去に施術を受けて不安を感じている方にも、参考にしていただければ幸いです。
まよなかファミリークリニックのアートメイク・サービスはこちらから
アートメイクの「失敗」とはどんな状態を指すのか
アートメイクの失敗とは、施術後の仕上がりが想像していたイメージと異なったり、修正が難しい状態になってしまうことを指します。必ずしも大きなトラブルが起きた場合だけを意味するわけではありません。
多くの場合、次のような小さな違和感が、徐々に後悔につながっていきます。
- ・思っていたイメージと仕上がりが違った
- ・左右のバランスが気になる
- ・想像より濃い、または薄すぎる
- ・時間の経過とともに色味が変わってきた
- ・流行のデザインが今の自分に合わなくなった
- ・メイクで隠しにくい形になってしまった
アートメイクは皮膚の浅い層に色素を入れる施術です。そのため、「少し気になる」というレベルの違和感でも、毎日鏡を見るたびに意識してしまい、精神的な負担につながることがあります。
こうしたトラブルの背景には、施術者の技術だけでなく、カウンセリング不足やデザインのミスマッチ、施術後ケアの違いなど、さまざまな要因が関係しています。
アートメイクは、「入れる瞬間」よりも「その後どう安定するか」が大切な施術です。完成までの経過を含め、丁寧なプロセスを踏むことが、満足のいく仕上がりへの近道となります。
アートメイクで失敗を招きやすい原因
(1)デザイン・色選びのミスマッチ
アートメイクの魅力は、「自分の顔立ちを引き立てる自然な美しさ」を作り出せる点にあります。しかし、流行の形をそのまま取り入れたり、印象の強いデザインを選んでしまうと、時間が経つにつれて違和感が生じることがあります。
特に重要なのが、「アートメイクは足すことはできても、引くことは難しい」という点です。濃すぎる色や大きすぎる形は、修正に時間や費用がかかってしまいます。そのため、初回は控えめなデザインを選ぶことが理想的です。
アートメイクは基本2回で完成させます。1回目でベースを整え、2回目のリタッチで形や濃さを調整することで、安全かつ自然な仕上がりを目指します。
「少し物足りないかな」と感じるくらいから始めることが、後悔しないポイントです。
まよなかファミリークリニックのアートメイク・サービスはこちらから
(2)カウンセリングでのイメージのズレ
「ナチュラルにしたい」「きれいな眉にしたい」という言葉は、とても曖昧です。十分なカウンセリングやデザイン確認が行われないまま施術が進むと、施術者とのイメージのズレが生じやすくなります。
当クリニックでは、
- ・骨格や顔全体のバランスを計測し、最適な比率を確認
- ・色味・角度・濃さを随時確認
- ・施術途中で起き上がり、正面からの見え方を確認
- ・施術後の経過やリタッチ時期について丁寧に説明
といったプロセスを大切にしています。
また、イメージが定まらない方には、左右で異なる眉を描き、好みを具体化する工夫も行っています。
アートメイクは、単に線や色を入れる施術ではありません。骨格、筋肉の動き、表情のクセ、左右差、肌質、さらには将来的な加齢変化まで考慮したデザインが重要です。お互いが納得したうえで進めることが、満足度を高める最大のポイントです。
(3)医療機関以外での施術によるリスク
日本では、アートメイクは医療行為と定められています。医療機関で施術を受けることで、衛生管理や、万が一のトラブル時にも適切な対応が可能です。安心して受けるためにも、施術を受ける場所選びは非常に重要です。
アートメイクは時間とともに変化する施術です
アートメイクは「半永久的」と表現されることがありますが、実際には時間とともに少しずつ変化します。
- ・色が徐々に薄くなる
- ・輪郭がやわらかくなる
- ・色味が変化する
これらは自然な経過ですが、最初のデザインや色選びによっては、数年後に違和感を覚えることもあります。そのため、今だけでなく将来を見据えたデザイン選びがとても大切です。
デザインで後悔しないための考え方
― 初回は控えめに、リタッチで理想へ ―
アートメイクで後悔しやすいのが、最初のデザインです。初回から太さ・濃さ・角度をしっかり出してしまうと、「少しやりすぎた」と感じた際に修正が難しくなります。一方で、控えめなデザインであれば、後から調整が可能です。
初回施術後の定着を確認したうえで、リタッチ時に、
- ・足りない部分の補正
- ・色味や濃さの調整
- ・左右差の微調整
を行い、少しずつ理想の形に近づけていきます。
最初から完璧を求めすぎないことが、自然で長く満足できる仕上がりにつながります。
まよなかファミリークリニックのアートメイク・サービスはこちらから
施術後の過ごし方も、とても大切です
アートメイクは、施術直後が完成ではありません。色素が安定するまでの約1週間は、仕上がりを左右する重要な期間です。この時期の過ごし方次第で、色ムラや定着不良が起こり、「失敗した」と感じてしまうことがあります。
施術後に心がけたいポイント
・無理に触れない・擦らない
薄いかさぶたができても、絶対に剥がさないようにしましょう。
・清潔を保ちつつ、優しくケア
洗顔は泡でやさしく。タオルでこすらず押さえるように使用します。
・強い刺激や紫外線を避ける
サウナ・激しい運動・プールは控え、帽子や日傘で保護を。
・保湿を忘れずに
指示された保湿剤のみを使用しましょう。
自己判断でのスキンケアは、色素の定着を妨げることがあります。不安があれば、必ず医療機関にご相談ください。
もし「思った仕上がりにならなかったら」
違和感を感じた場合でも、自己判断で他院の施術を重ねるのは避けましょう。医療機関では、
- ・修正アートメイク
- ・レーザーや薬剤による除去
など、状態に応じた対応が可能です。気になる時点で、早めに相談することが大切です。
アートメイクで後悔しないために大切なこと
- ・必ず医療機関で受ける
- ・初回は控えめなデザインでスタート
- ・カウンセリングで納得してから施術へ
- ・施術後の過ごし方・ホームケアを守る
まとめ
アートメイクは、日常を快適にし、自分らしい美しさを引き出す施術です。その一方で、慎重に進めなければ後悔につながることもあります。
信頼できる医療機関を選び、段階的に仕上げていくこと、そして施術後のケアを大切にすることが、満足への近道です。
当院では、医療安全とデザイン性の両立を重視し、お一人おひとりに合った「似合うアートメイク」をご提案しています。自然に仕上げたい方、安心して施術を受けたい方は、ぜひ一度ご相談ください。